コラム
Vol.18 思い切って異世界に触れるとイノベーションが起こる!?
私はこのコラムの他にメルマガやブログを書いています。
メルマガは毎日配信ですが、このところ一つの記事を書き上げるのにものすごく時間がかかりパソコンの前で頭を抱えていることがよくあります。時事ネタだったり仕事での出来事であったり一生懸命になって記憶や考えを絞り出しなんとかして書き上げます。
要するに書くネタに困っているんですね。
こんなことがしばらく続いたのですが先日のブログでは最初からすらすら書くことができました。その時気づいたのです。記事を書こうとしてあれこれとパソコンの前で考えていたことが実は遠回りをしていたということに。
その時の記事は久しぶりに休みらしい休みをとった日の出来事から着想を得て書き上げた内容でした。どうやら仕事で忙しい日々を過ごすうちに自分の考えや浮かぶアイデアが偏っていたようです。休日に仕事とは全く関係のないものを見たり触れたりすることで記事のネタがすぐ浮かんできたのです。
私はここに働き方改革の本質があると思うのです。
例えば会社の中でいえば業務効率のための改善であったり新商品の開発であったり商品をPRするためのキャッチコピーだったり何か新しいアイデアを出さなくていけないことありますよね。
誰もが知っている日進のカップヌードル。これは日清食品の創業者・安藤百福さんがチキンラーメンを世界に広めようとアメリカに渡ったときにチキンラーメンを入れる適度などんぶりがなかったため仕方なく紙コップで代用したことからヒントを得ています。 日本のチキンラーメンとアメリカ人の習慣の壁を経験して新たな商品が生まれた例です。
経済学者でイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターは「新しい知(イノベーション)は既存の知と既存の知との組み合わせで生まれる」と言っています。
今国会で成立した「男性育休義務化」
男性が育休をとり家事や子育て、地域コミュニティへの参加などこれまで経験してこなかったものに触れたことで職場に復帰したときに新しいアイデアを発信したり時間の使い方を工夫するようになったという報告もあがっています。
今会社で業務改善が上手く進んでいない新しいアイデアがなかなかでないなど行き詰まっている状態である時こそ早く帰って自分の趣味を楽しんだり普段接してこなかったものに触れてみたりすることが突破のヒントになるのではないでしょうか?
それでもそうは言ってもなかなか実際にできないものですよね。
しかし、結局ずっと自分の頭で悩んでいても結果は同じです。なぜなら人の考えるパターンは変わらないからなんですね。人それぞれ思考のクセがあります。そしてそのクセはすぐ変わることはありません。だから外部から自分の思考とは違う考えやイメージをとりこむ必要があるのです。
行き詰まっている状況は自分の思考のクセの結果と認識して思い切って今の環境から抜け出す勇気そして自分とは全く違う考えの人の意見を積極的にとりいれてみましょう。
逆にそうしないと私みたいにパソコンの前でずっと頭を抱えていることになってしまうのかもしれません。
目次
- Vol.18 思い切って異世界に触れるとイノベーションが起こる!?
- Vol.17 結婚式の長い挨拶から考えた「想いを伝える姿勢」
- Vol.16 漫画「キングダム」に働き方改革の神髄が隠れていた!
- Vol.15 日本のサッカーワールドカップ優勝のカギは働き方改革!?
- Vol.14 当たり前だけどできていない、睡眠を考える
- Vol.13 男性必見!男性の産休が創設?
- Vol.12 2020年を振り返る。
- Vol.11 技能実習生制度を別の角度から見てみる。
- Vol.10 急速に進みつつある「脱ハンコ」を考える
- Vol.9 Go to トラベルキャンペーン使いました?
- Vol.8 夏のビジネスマナー
- Vol.7 初めてのお客様をリピーターにさせるには?
- Vol.6 ターゲットは誰なのか?
- Vol.5 未来を創造するチカラ
- Vol.4 パラダイムシフトの渦の中で
- Vol.3 新型コロナウイルスの影響について思うこと
- Vol.2 パワハラ訴訟に見る、これからの組織のあり方
- Vol.1 働き方改革 何から始める?